「ブラッククローバー」に「異世界おじさん」…アニメの放送休止・延期がなぜ続く? 「日本のアニメ業界がいまだに手描きの原画に頼ることが…」
文春オンライン 3/6(月) 17:12
「また再放送か!」――アニメファンのSNSで落胆の声が続いている。昨年から「ブラッククローバー」「異世界おじさん」などテレビアニメの放送休止・延期が相次いでいるのだ。
休止には至らなくても、1クール(3カ月)12話のなかに総集編が差し込まれたり、予告されていた放送開始時期そのものが延期されることも珍しくない。アニメ業界に何が起こっているのだろうか?
放送・配信の休止・延期の理由は「新型コロナウィルス感染拡大」、それも中国での状況を受けて、というものが多い。しかし中国のゼロコロナ政策が転換され、感染が急拡大したのは昨年末のことで、その影響がこのタイミングで出てくる事に疑問を覚える読者も多いだろう。そのからくりを理解するためには、アニメの制作工程を押さえておく必要がある。
中国で作業した素材が届かなければ多くのアニメ制作がストップする
アニメの基本原理はパラパラ漫画だ。1秒間に24フレーム(コマ)の絵が必要で、日本のテレビアニメでは3コマ打ち(3コマ分同じ絵を映すこと。つまり秒間8コマ)、2コマ打ち(秒間12コマ)の動画を用意することが多い。カメラを回せばひとまず映像が撮れる実写と違ってアニメでは膨大な数の絵を用意する必要がある。
国内のアニメスタジオは主に、動く絵のベースとなる「原画」(キャラの表情や動きのキーとなる絵)と、その原画と原画の間をつなぐ「動画」(その1枚1枚を中割と呼ぶ)の一部を制作するが、動画の大部分の制作や、それをスキャンしコンピューターに取り込み色をつける「仕上げ」作業を、海外、特に中国に発注してきた(上記図の右から3つめと2つめの項目)。
つまり中国で動画・仕上げ作業(以下「動仕」)が完了した素材が届かなければ、その後の撮影・編集などは進められない。アニメを作る工程の終盤にあたるこれらの作業がコロナ禍でストップしたため、今になって放送の休止・延期が相次いだようだ(さらに言えば、2月には中国の旧正月があり動仕会社が休業となるため、さらにリカバリーが難しかった背景もある)。
ただ中国でのコロナ禍の急拡大という突発事態が原因であれば、時間が経てば状況は改善するはずだ。ところが国内で“動仕”を専門に手掛ける制作会社の経営者は「あくまで1つの見方」と前置きした上で「日本のアニメ業界がいまだに手描きの原画に頼ることが放送休止・延期につながっている」という。
「アニメ制作工程はどんどんデジタル化が進んでいますが、今でも原画の多くは紙に鉛筆で描かれたものです。しかし鉛筆のアナログな線は現在の高精細なデジタル映像に用いるには曖昧で、中割を作る際に“動仕”の業者が修正する必要がある。原画の枚数が足りないことも多く、それも業者が補ってなんとか自然に動いているように見せているのが現状です。原画の担当者にデジタル対応を求めたいのですが、制作本数が増えて原画が描けるアニメーターは取り合いになっており、そんな要求をしたら『別の仕事を受けるからいい』と言われてしまう状況なんです」
日本のアニメ作品のほとんどは「基準に達していません」
アニメ作品といえばジャパンカルチャーの花形という印象も強いが、実はクオリティの面で世界に遅れを取りつつあるという。
「Netflixをはじめとした海外配信大手の映像クオリティに対する要求スペックは非常に高くなっています。しかし高予算作品を除いて、日本のアニメ作品のほとんどは解像度やフレームレートの点でその基準に達していません。海外の視聴者からすると、ストーリーは良くても映像はちょっと古ぼけて見えているはず。世界基準のハイクオリティな映像を作るための原画を、日本のアニメスタジオが十分に生み出せなくなりつつあるんです」
※続きはリンク先で
https://approach.yahoo.co.jp/r/QUyHCH?src=https://news.yahoo.co.jp/articles/19038e7d5bc278a338c748acdb759f5ce86da38b&preview=auto
ブラッククローバー
アニメの『放送休止』『延期』が続く理由、ヤバすぎるw
【悲報】映画『ブラッククローバー』さん、なぜかこの時期に『コロナのせい』にして延期www
【漫画】ジャンプ『ブラクロ』新章がワノ国編ソックリ? 休載は『ONE PIECE』との被り回避か
2022年9月17日
ジャンプ『ブラクロ』新章がワノ国編ソックリ? 休載は『ONE PIECE』との被り回避か
『ONE PIECE』で約4年続いた、古来の日本を舞台にした大長編「ワノ国編」がようやく終了を迎えた。ところが『週刊少年ジャンプ』に連載されている別の漫画で、ふたたび和風ファンタジーのエピソードが始まったようだ。
※『ブラクロ』最新話の内容に触れています
その作品とは、田畠裕基の『ブラッククローバー』。奇しくも「ONE PIECE」と同じく、物語が終盤戦に入っている作品だ。
9月12日発売の「ジャンプ」41号に掲載された第337話『行方』では、魔法帝に敗北した主人公・アスタが、空間魔法により見知らぬ国に飛ばされてしまうことに。
その国は、天守閣を中心に瓦屋根が立ち並ぶ街並みで、江戸時代以前の日本を髣髴とさせる風景。どうやらアスタはクローバー王国を遠く離れ、「日ノ国」という島国に辿り着いたようだ。
日ノ国は、作中でかねてから名前が出ていた国。アスタが所属する魔法騎士団「黒の暴牛」団長であるヤミ・スケヒロの出身国であり、ファンの間でもいつか描かれることが期待されていた。
ネタ被りに敏感なジャンプ作家たち
より盛り上がりそうな新章開幕だが、つい先日「ワノ国編」が終わったばかりということで、「ジャンプ」読者たちは困惑。
ネット上では、《ワノ国が終わったら日ノ国が始まっただと!?》《一方でワノ国終わって一方で日ノ国始まるの笑っちゃうだろ》《日ノ国ってワンピ追ってる身からするとワノ国としか思えない笑》《ワノ国終わったと思ったらブラクロでワノ国始まっちゃった》とツッコミの声が相次ぐことに…。
なお、「ブラッククローバー」はこの章に入る前、新章準備と銘打ち、約3カ月の休載を挟んでいた。その結果出てきたものが「ワノ国編」ライクな展開ということで、「ONE PIECE」とのネタ被りを避けるために待っていた…というウワサまで浮上している。
実は「ONE PIECE」の作者・尾田栄一郎も、2020年8月にテレビ番組『嵐ツボ』(フジテレビ系)に出演した際、思わせぶりなことを語っていた。侍や忍者を前から描きたいと思っていたが、『NARUTO-ナルト-』がやっていたから遠慮していた…と、ワノ国編の時期かぶりへの配慮を明かしていたのだ。
「ジャンプ」の売れっ子漫画家たちは、意外とモチーフのかぶりを気にしているのかもしれない。
https://myjitsu.jp/enta/archives/112143
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